自作の基礎

自作PC パーツ着荷時の初期不良チェック完全ガイド|開封の瞬間に見るべき 30 項目

自作PC のパーツが届いたら、組み立て前に必ずやるべき初期不良チェックを完全網羅。CPU 接点・AM5 ソケットのピン折れ・電源ケーブル本数・ケース既設ファン配線まで、パーツ別チェックリストとドスパラ/Amazon/ツクモ/ヨドバシの返品期限を一覧で整理。

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自作PC のパーツが届いた瞬間こそ、最も注意深くなるべきタイミングです。返品・初期不良対応には期限があり、組み立て後に異常を見つけても「組立時の破損」と判定されてしまえば自費修理になります。本記事では、CPU・マザボ・メモリ・SSD・GPU・電源・ケース・CPU クーラーの 8 パーツについて、開封時に必ず実施すべき初期不良チェック 30 項目と返品期限早見表を整理します。

この記事の要点

  • マザーボードの AM5 / LGA1700 ソケットのピン折れ目視は最優先 — 1 本でも曲がっていれば即返品
  • 付属品・梱包は組立完了まで全て保管 — 返品時に揃ってないと拒否されることがある
  • 返品期限はドスパラ 1 週間/Amazon 30 日/ツクモ 7〜30 日で店舗ごとに異なる
  • 疑わしい異常は即写真撮影 → サポート連絡が鉄則。組み立て後は初期不良として認められない
  • パーツ別の最低限カット数は 5 枚(外箱・シリアル・本体・注目箇所接写・同梱物)

1. 開封前の共通ルール 5 つ

どのパーツでも、開封前に以下 5 点だけは徹底します。

2. 返品・RMA 期限の早見表

主要購入先の 初期不良対応期限を整理しました。期限を 1 日でも過ぎると有償修理 or 受付拒否になることがあるので、開封後すぐにチェックを済ませましょう。

購入先初期不良対応期限連絡方法備考
ドスパラ購入後 7 日以内店頭 or マイページレシート・伝票・梱包すべて必要
Amazon30 日以内注文履歴 → 商品の問題を報告マーケットプレイス出品は店舗ごとに異なる
ツクモ7〜30 日(商品により異なる)店頭 or 通販部問い合わせ5 年保証加入で延長可
ヨドバシ商品到着後 14 日以内店頭 or サポート開封後でも初期不良なら可
パソコン工房商品到着後 14 日以内店頭 or サポートパーツの種類により細則あり
メーカー RMA製品保証期間内(1〜10 年)メーカー直接購入店経由が原則の場合あり

出典:各社公式サイトの「返品・交換」「初期不良対応」ページ(2026 年 5 月時点)。最新の細則は購入時に必ず確認してください。

3. パーツ別 初期不良チェックリスト 30 項目

CPU

CPU は構造上、外見の異常は分かりにくい。接点(ランド)の汚れ・酸化、ヒートスプレッダの刻印、同梱物の有無を中心にチェックします。

  • 外箱の封印シール・凹み・濡れ跡なし
  • 内蓋の小窓越しに ヒートスプレッダの型番刻印が見える(型番一致確認)
  • 接点(金色のランド)に **汚れ・指紋・酸化(緑色)**なし
  • ヒートスプレッダに クラック・反り・打痕なし
  • 同梱物:説明書・ステッカー(Ryzen 7000/9000 はクーラー非同梱が標準

AM5 / LGA は ピンがマザボ側にあり、CPU 側はランド(金色の点々)。汚れていなければ基本問題なしと判断できる。

マザーボード

最重要パーツ。マザボの初期不良はソケットピン折れが最多で、組立後の発見だと有償修理(数千〜数万円)になることがあります。

  • 外箱のシュリンク(透明フィルム)が破れていない or 店舗の正規シール貼付
  • 内側の静電気防止袋(銀色の袋)の封印確認
  • AM5 / LGA ソケットのピン全数目視 — ルーペやスマホライトで折れ・倒れ・曲がり・酸化を確認
  • ソケットカバーが装着されている
  • DDR5 メモリスロットのラッチが正常開閉
  • M.2 / PCIe スロットのラッチ・ヒートシンクに破損なし
  • 電解コンデンサ・MOSFET(VRM 周辺)に 膨張・液漏れ・焦げ跡なし
  • I/O パネル端子(USB / LAN / HDMI / WiFi アンテナ)の曲がり・破損なし
  • CMOS 電池(CR2032)が装着済み
  • 同梱物:WiFi アンテナ・SATA ケーブル・M.2 ネジ・説明書・保証書

メモリ

外見上は問題なくても、実際の動作で不良が出る確率が高いパーツ。最終確認は組立後の MemTest86 ですが、開封時の物理チェックも怠らない。

  • パッケージのブリスター封印が破れていない
  • 基板の ピン(金色端子)に汚れ・指紋・酸化なし
  • 基板に 割れ・反り・チップの剥離なし
  • ヒートスプレッダ(あり製品)の 歪み・剥がれなし
  • 2 枚 1 組の場合は同一ロット(パッケージ記載の S/N 確認)
  • QVL(Qualified Vendor List) に対象マザボが含まれているか公式サイトで確認

SSD(M.2 NVMe)

  • パッケージ封印確認・配送中の折れ曲がりなし
  • 基板に 割れ・チップ剥離・端子の汚れなし
  • ヒートシンク付きモデルは ヒートシンクの密着確認(浮きがないか)
  • 同梱物:説明書・ネジ(マザボ付属で代用可)・スペーサー
  • CrystalDiskInfo で SMART 情報確認(組立後・組立前裸組み運転で)

GPU

GPU は 大型・重量物で配送ダメージのリスクが大きい。バックプレートの歪みやヒートシンク剥離は典型的な配送破損です。

  • 外箱の凹み・破れなし(重量物のため要警戒)
  • バックプレート・カバーに 歪み・凹み・隙間なし
  • ヒートシンクとファンの ガタつき・歪みなし
  • PCIe 端子(基板の金色部分)に 汚れ・指紋・酸化なし
  • 補助電源コネクタ部分の 破損・端子曲がりなし(16-pin 12V-2x6 は特に要確認
  • 同梱物:補助電源変換ケーブル・サポートステイ・説明書

電源

ノンモジュラー/セミ/フルモジュラーで同梱物が大きく異なります。ケーブル本数の照合が初期不良チェックの主目的になります。

  • 外箱のシュリンク確認・80PLUS / Cybenetics ロゴ印刷確認
  • 筐体に 凹み・打痕・サビなし
  • ファンの羽根に欠け・歪みなし、手で軽く回して引っかかりなし
  • AC 入力端子・ON/OFF スイッチの操作感正常
  • ケーブル本数の同梱仕様書照合:ATX 24pin / EPS 8pin / PCIe / SATA / Molex / 12V-2x6(ATX 3.0/3.1 採用モデル)
  • ケーブル被覆に破れ・断線、コネクタのピン抜けなし
  • 同梱物:AC 電源コード・固定ネジ ×4・説明書・保証書

ATX 3.1 採用電源は 12V-2x6(旧 12VHPWR)が同梱される高ワットモデルが多い。RTX 4090 / 5090 級の構成で必須。

⑦ ケース

最近は 既設ファン込みのケースが増えており、ファン配線・ARGB ハブの確認も重要です。

  • 外箱の凹み・濡れなし(重量物のため特に注意)
  • サイドパネル(強化ガラス)の ヒビ・欠け・剥離なし
  • フロント/天板/底面の塗装剥がれ・凹み・サビなし
  • 既設ファンの羽根に欠け・歪みなし
  • ファン配線(PWM / ARGB / デイジーチェーン)の コネクタ折れ・被覆破れなし
  • フロントパネルケーブル全数:USB 3.0・USB Type-C(対応モデル)・HD AUDIO・電源/RESET/LED
  • 同梱物:M3 / ミリ / インチネジ・結束バンド・スピーカー(あれば)・説明書

⑧ CPU クーラー

空冷タワーと簡易水冷で確認項目が異なります。

空冷タワー

  • フィン(アルミひだ)に 曲がり・欠け・歪みなし
  • ヒートパイプの 曲がり・剥離・打痕なし
  • ベース面(CPU 接触面):保護シール剥がした際に曇り・傷・指紋なし → 鏡面が正常
  • ファンの羽根欠け・軸ぶれなし、PWM ケーブルの折れなし
  • 同梱物:AM5 / LGA1700/1851 リテンションキット・グリス・ファンクリップ・説明書

簡易水冷(AIO)

  • ラジエーター・チューブに へこみ・折れ・液漏れなし
  • ポンプヘッドの保護シールが付いている(カバー外しは取付直前)
  • チューブの **付け根(ポンプ/ラジエーター側)**から液漏れの跡なし
  • ファンの羽根欠け・軸ぶれなし
  • 同梱物:マウントキット・グリス・ファン用ネジ・ARGB ケーブル

4. 撮影必須カット 5 枚(パーツ共通)

返品申請のときに「証拠写真を提出してください」と言われることが多いので、全パーツについて以下 5 枚は最低限撮影します。

  1. 外箱表面(型番ラベル)
  2. 外箱底面 or 側面(シリアル番号・バーコード)
  3. 本体全景
  4. 注目箇所の接写(CPU なら接点、マザボなら AM5 ソケット、クーラーならベース面、GPU なら補助電源コネクタ)
  5. 同梱物全体並べた俯瞰

→ 8 パーツ × 5 枚 = 40 枚程度になる想定。スマホで OK。

5. 異常を発見した場合のフロー

異常発見

① 即座に写真撮影(複数アングル・接写・全景)

② 開封済み付属品をすべて再梱包(捨てない)

③ 購入先サポートに連絡(期限内に必ず)

④ 返品 or 交換手配(着払い・元払いを確認)

⑤ 代替品到着 → 再度初期不良チェック

6. 組立前の最終チェック「裸組み POST テスト」

全パーツの初期不良チェックが完了したら、ケースに入れる前に裸組みで POST テストを実施するのが上級者の知恵です。

最小構成(CPU・マザボ・メモリ 1 枚・電源・GPU or iGPU)を マザボの箱の上に直置きして電源 ON → BIOS 起動を確認します。

これで「とりあえず動く」が確認できれば、組立後にトラブル時の切り分けが激減します。詳細手順は 自作PC で組み立てミスを防ぐチェックリスト 20 項目自作PC で起動しないトラブル 10 選と原因切り分けフロー も併読してください。

7. まとめ

  • 開封の瞬間が 初期不良検出のゴールデンタイム。期限を意識して即チェック
  • マザーボード AM5 / LGA ピン目視は 最優先・接写撮影で確認
  • 付属品・梱包は 組立完了まで全て保管
  • 異常発見時は 修復せず即サポート連絡

自作PC は組立後の不具合の 多くが初期不良由来です。10〜20 分の開封チェックで、後の数時間〜数日のトラブルシュートを防げます。本記事のチェックリストを片手に、安心して組み立てに進んでください。

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出典・参考情報