自作PC の予算配分の考え方|用途別の最適配分と削るべきパーツ完全ガイド
自作PC の予算 15万・20万・25万・30万・40万円別の最適配分例と、用途別(ビジネス・ゲーミング・動画編集・生成AI)の重点パーツを整理。削っていいパーツ/削ってはいけないパーツの判断軸まで解説。
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自作PC の最大の魅力は「同じ予算で BTO・メーカー製より高性能を組める」点。ただしその恩恵を最大化するには 予算配分を用途に合わせて設計する ことが必須です。本記事では予算 15万・20万・25万・30万・40万円 の 5 段階で、用途別(ビジネス/ゲーミング/動画編集/生成AI)の最適配分例と、削っていいパーツ/削ってはいけないパーツ の判断軸まで一気にまとめます。
この記事の要点
- 予算配分の鉄則:用途を決める → 重点パーツに 30〜40% 投資 → 残りは均等配分
- 削っていい:ケースの見た目・光るファン・ハイエンド OC マザボ
- 削ってはいけない:電源・SSD 容量・OS Pro 化(業務用途)
- 用途別重点:ビジネス=CPU・メモリ/ゲーミング=GPU/動画=GPU+SSD/生成AI=VRAM+メモリ
- 5万円アップ毎にアップグレードすべきパーツが明確に変わる
1. 予算配分の基本原則
自作PC のパーツは大きく 10 種類(CPU・CPUクーラー・マザーボード・メモリ・SSD・GPU・電源・ケース・OS・周辺機器)。素直に均等配分すると失敗します。
ここを外すと「ハイエンド GPU を積んだのに CPU がボトルネックで本来性能が出ない」「ケースに金を使いすぎて SSD が 500GB しかない」という典型失敗を踏みます。
2. 予算 15 万円|エントリー構成
「とりあえず自作 PC 始めたい」「サブ機が欲しい」層向け。Ryzen 5 7600 + 内蔵 GPU でゲーム以外は十分こなせます。
| パーツ | 推奨 | 配分 | メモ |
|---|---|---|---|
| CPU | Ryzen 5 7600(6C/12T) | 25% | 内蔵 GPU 付きなので GPU 不要なら強い味方 |
| マザボ | B650 ミドル | 13% | A620 はメモリ速度制限ありで非推奨 |
| メモリ | DDR5-5600 32GB | 10% | 後で 64GB 増設可 |
| SSD | NVMe Gen4 1TB | 10% | Crucial P3 Plus 等 |
| GPU | 内蔵 or RTX 4060 8GB(中古) | 10〜25% | ライトゲームなら内蔵で十分 |
| 電源 | 80PLUS Bronze 600W | 7% | 増設余地確保 |
| ケース | エアフロー型 ミドル | 7% | 1万円台で十分 |
| OS | Windows 11 Home DSP | 8% | Pro は不要なら Home でコスト圧縮 |
| 合計 | 約 15 万円 |
→ Office・Teams・Web 会議・軽い動画視聴ならこれで快適。生成AI・動画編集・ゲーム高設定は厳しい。
3. 予算 20 万円|在宅ワーカー・コスパ層
「在宅勤務メインでサブで副業もやる」層の最頻出ゾーン。Ryzen 7 7700 が主役になり、副業の幅が一気に広がります。
| パーツ | 推奨 | 配分 | メモ |
|---|---|---|---|
| CPU | Ryzen 7 7700(8C/16T) | 18% | マルチコア性能が業務で効く |
| メモリ | DDR5-5600 32GB | 8% | Office 多重起動なら 32GB で十分 |
| SSD | NVMe Gen4 1TB | 7% | 業務+OS で十分 |
| GPU | RTX 4060 8GB | 23% | 軽い動画編集・SD 1.5 までならこれで OK |
| 電源 | 80PLUS Gold 650W | 8% | 10年保証ものを選ぶ |
| ケース | 静音ミドル | 9% | 在宅は静音重視 |
| OS | Windows 11 Pro DSP | 9% | Hyper-V や RDP Host が業務で必要 |
| その他 | クーラー・マザボ等 | 18% | |
| 合計 | 約 20 万円 |
「ChatGPT・Claude Code のクラウド AI で十分なので、ローカル LLM や Stable Diffusion XL は使わない」層なら、この構成で 5 年戦えます。
4. 予算 25 万円|ビジネス+副業の主力ゾーン
本記事のフラッグシップ構成(予算25万円ビジネス機で詳細)。Ryzen 9 7900 + RTX 4060 Ti 16GB + メモリ 64GB がコア。
| 評価項目 | 20万円 | 25万円 推奨 |
|---|---|---|
| CPU | Ryzen 7 7700(8C/16T) | Ryzen 9 7900(12C/24T) |
| メモリ | 32GB | 64GB |
| SSD | 1TB | 2TB |
| GPU | RTX 4060 8GB | RTX 4060 Ti 16GB |
| ローカル AI 用途 | 軽い SD 1.5 まで | SD XL + Llama 3 13B 動作 |
| OS | Pro | Pro |
5. 予算 30 万円|ハイミドル
「ゲームも本気で、動画編集も真面目にやる」層。GPU を RTX 4070 SUPER(VRAM 12GB)または RTX 4070 Ti SUPER(VRAM 16GB) に上げます。
| 重点アップグレード | 内容 |
|---|---|
| GPU | RTX 4070 SUPER(12〜13万円) |
| ケース | Define 7(無印・上位) |
| 電源 | 80PLUS Gold 850W |
| クーラー | 簡易水冷 280mm(OC するなら) |
→ 4K 動画編集・ハイリフレッシュレート ゲーミング・70B 級 LLM の量子化版まで視野に。
6. 予算 40 万円|ハイエンド
「ハイエンド AI 開発・本格コンテンツ制作」層。Ryzen 9 9950X 級 CPU + RTX 4080 SUPER(VRAM 16GB)または RTX 4090(VRAM 24GB) + Gen5 SSD。
→ 70B 級 LLM のフル精度動作、8K 動画編集、CAD/CAE まで対応。
7. 用途別 重点パーツの優先度
| 評価項目 | ビジネス・在宅 | ゲーミング | 動画編集 | 生成AI |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | CPU(マルチコア) | GPU | GPU(VRAM) | GPU(VRAM) |
| 2位 | メモリ 64GB | CPU(X3D) | SSD 大容量 | メモリ 64GB |
| 3位 | OS Pro 化 | 高 Hz モニタ | メモリ 32〜64GB | SSD 2TB |
| 削れる箇所 | GPU | OS Pro | ケース見栄え | ケース見栄え |
8. 削っていいパーツ・削ってはいけないパーツ
詳細は 自作PC のコスト最適化 7 つの鉄則 で解説しています。
9. よくある質問
Q1. 予算 10 万円で自作 PC を組めますか?
A. 組めますが自作のメリット(コスパ)が薄れます。10万円なら BTO・メーカー製の標準モデルとほぼ価格同じで、サポート付きの BTO のほうが合理的。15万円ラインから自作の優位性が出始めます。
Q2. CPU と GPU、どちらに予算を寄せるべき?
A. 用途次第。ビジネス・開発・生成AI(ローカル LLM/SD XL)なら CPU + メモリ + VRAM、ゲーミングなら GPU。両方ハイエンドにすると 30万円必要。
Q3. SSD は本当に 2TB がコスパ最強?
A. はい。1TB の単価 ¥/GB と 2TB の単価 ¥/GB を比較すると、2TB の方が約 1.2 倍お得(2026-05 時点・kakaku.com 調べ)。後で 2 枚目を追加すると M.2 スロット干渉・放熱対策 が面倒なので、初期から 1 枚で 2TB が無難です。
まとめ
予算配分の鉄則:
- 用途を 1 つに絞る — 兼用は性能が中途半端
- 重点パーツに予算の 30〜40% — 用途別の Top 3 に寄せる
- 電源・SSD・OS は削らない — 後悔ポイントの常連
- ケース見栄え・OC マザボは削れる — 実用に効かない
5 年戦える 1 台を組むなら、25 万円ラインが最もバランスがいいです。詳しくは 予算25万円で組む2026年版コスパビジネスPC と パーツ選定 5 ステップ意思決定フレーム を併読してください。